かわさき市民活動ポータルサイト

応援ナビかわさき

【報告】川崎市への「令和8年度施策要望書」提出

活動報告概要

令和7年8月18日(月)川崎市へ「令和8年度施策要望書」を提出しました。当会からは三役が出席。市からは障害保健福祉部長他数名が出席され、要望書に記載された内容以外に、予め「伺いたいこと」としてお知らせした質問事項に、それぞれの担当課から説明があり、意見交換を行いました。要望書の内容については、当会ホームページをご覧ください。


「伺いたいこと」としては、次の5つの項目を挙げました。
1.相談支援事業の現状
2.拠点施設整備のこれから
3.二十歳を祝う会について
4.柿生学園のこと
5.生活介護事業所の定員について

 川崎市の相談支援事業は現在3層で担っており、①市の指定特定を受け主に計画相談を行う相談支援事業所、②市の委託を受けた相談機関(基幹相談支援センターなど)、③南・中・北部にそれぞれある地域リハビリセンターがあります。相談内容により専門的な知識やアドバイスが必要な事例には②③の機関で対応しています。指定特定の相談事業所は増えているようですが、セルフプランのかたが新規に契約するには到底足りません。補助金を増やしても相談事業所の撤退が増えていたり、相談内容が難しく対応が厳しいなど、人手不足に加えて知識豊富な人材の確保が難しいといった現状があるようです。既存の社会福祉法人が積極的に参入しないことについては、補助金の見極めなど、あり方を考える必要があると話されていました。

 幸区と多摩区にはいまだ地域生活支援拠点施設がありません。先日、拠点施設の候補地として具体的な場所を耳にしたのですが、今回伺ったところ「私もまったくの初耳です」との回答でした。報告するような進展はありませんでした。

 「二十歳を祝う会」(旧成人を祝う会)は令和7年に終了し、令和8年からは障害者も一般の対象者と同じ会場で「二十歳を祝うつどい」に参加することになります。移行後初めての開催になる来年1月の会場は「とどろきアリーナ」ですが、会場内に配慮スペースを設置するほか、市の担当課や障害者団体の親の会が意見交換を行い、参加にあたって危惧していることや配慮してほしいことを伝え、合理的配慮のもと事前準備を進めています。とどろきアリーナの新築工事に伴い周辺の環境は変わっていきますが、希望する対象者が気持ち良く参加できるよう、当会もできることを考え後押ししていきたいと思います。

 柿生学園は運営母体が変わるため、利用者から多くの不安が寄せられています。今後も職員体制や人数的には変わらないとのお話でしたが、今までの職員が働き続けるには新しい運営母体のハートフル記念会に転職しなければなりません。職員の確保は大丈夫だろうか?引継ぎはしっかりできるのか?と利用者とそのご家族にとっては不安でしかありません。調整についての話し合いには市も参加してサポートしているとのことですが、利用者の気持ちに寄り添いスムーズに切り替えができるように、今後もサポートをお願いしたいと思います。

 最近、定員割れの生活介護事業所が多いと聞いた件については、生活介護事業所に株式会社が参入してきているが、少人数でハード面も小規模が多いことが定員割れの1つの原因ではないか、様々な支援が受けられる場所である元々ある施設などでは、定員割れはないのではと話されていました。B型就労支援事業所に通われているかたも、年を取ると辛い!送迎がないと厳しい!と言った声があり、サービス面での充実も施設選びの大きなポイントとなるので、高齢になることでの受け皿としても生活介護事業所の必要性を再認識しました。

 今回も様々な質問事項について意見交換を行いました。要望は昨年と大きくは変わりませんが、少しずつ様々な整備が進んでいると感じます。進捗状況や外から知りえない情報は、やはり直接聞かないと確認できませんので、このような機会は貴重であり、今回も大変有意義な時間となりました。