8.住民による、二酸化炭素の測定結果
詳細
 二酸化炭素など温室効果ガスの上昇により、地球の温暖化が進んでいます。熱帯夜や集中豪雨など、異常気象はすっかり身近なものとなっています。川崎のような大都市では、これにヒ-トアイランド現象が加わっています。2019年の秋には、台風による豪雨で洪水被害が発生しました。
 ところで、残念ながら県も市も、川崎市内の二酸化炭素の測定を実施していません。
そこで、私たちはやむなくその実態をつかむべく、簡易測定を開始することにしました。ぜひ、その結果から、温暖化を防ぐにはどうしたらよいか考えて頂きたいと思います。
1.川崎臨海部の工場地帯における 測定結果
 2014年7月21・22・23・24日の4回(日)、PM2.5の調査の実施時に、二酸化炭素についても測定しました。
 なお、21日と23日は夜間、22日と24日は午前中です。
 ここでは、各日ごとの平均値と4回(日)の総平均値の結果について掲載します。2分間測定のうちの最大値。(単位は、ppm)。
① 10地点の平均値
  21日夜間  405ppm 
 22日午前    580ppm
 23日夜間    437ppm
 24日午前    594ppm
② 4回(日)の総平均値
 1大川町・日清製粉前公園 495
 2JR浜川崎駅前           540
 3JR扇町駅前             572
 4水江町・日立造船入口   475
 5南部リサイクルセンタ-前503
 6千鳥町・ちどり公園入口 573
 7東扇島中公園          403
 8東扇島西公園          396
 9殿町・下河原児童公園  560
10浮島・浮島中央バス停  529
    全体の平均 505ppm
なお測定機は、佐藤商事の二酸化炭素濃度計(ST-501NB)を使用しました。
◎発生源がない所の濃度
 -気象庁調べ-
 2014年4月の月平均値
 綾里    407.0ppm
 南鳥島    402.7ppm
 与那国島     405.9ppm
*詳細は、事務局へお問い合わせ ください。
        (2014.8.9)
2.市南部と北部の比較調査結果
2014年12月12日(金)の午前中、鉄道各駅で二酸化炭素の簡易測定を実施しましたので、参考まで掲載します。各駅の最大値は次のとおりで、平均でみると、南部の方が北部より高くでました。なお、当日は気象条件により、普段より全体として低目でした。
 
1.各駅の結果
 (川崎区)
 京急大師   122 ppm
 同・産業道路  273 ppm
 同・小島新田  204 ppm
 同・川崎      155 ppm
  JR八丁畷      121 ppm
 同・渡田新町  160 ppm
 同・浜川崎    109 ppm
 (多摩・麻生区)
  小田急登戸    114 ppm
 同・生田      108 ppm
 同・百合丘    113 ppm
 同・柿生      112 ppm
 同・栗平      119 ppm
2.平均値 (ppm)
 川崎区 163  多摩麻生区 113
なお測定機は、佐藤商事の二酸化炭素濃度計(ST-501NB)を使用しました。
市域の、二酸化炭素排出量の約95%は南部の工場等から出ていることが分かっています。これを抜本的に削減するための、なくす会の提案については、団体活動紹介-意見等」のところを見てください。
(2014.12.28)
3.新しい簡易測定機による、二酸化炭素濃度の実態調査
地球温暖化については、いまや「気候危機」として世界中の大問題となっています。国連をはじめ、各国がパリ協定に基づき取り組みを加速していますが、まだ不充分な現実にあります。わたくしたちは、二酸化炭素も大気汚染物質と考え、これまで地域からの取組み(測定活動や行政への申し入れ等)を進めてきました。
そこで、市内における実態調査の結果をこれから発表して行きます。
(1)川崎区と高津区の比較調査
 本年・10月11日(月)に川崎区、10月21日(木)に高津区で、各10か所ずつ公園で調査しました。
①川崎区の結果
 1.富士見公園/429ppm  2.東田公園/436ppm  3.渡田山王町公園/433ppm  4.小田公園/436ppm 5.田島ふれあい公園/430ppm  .6.池上新田公園/452ppm  7.江川ふれあい公園/448ppm  8.大師公園/465ppm  9.港町公園/445ppm  10.藤崎第4公園/435ppm   (総平均値441ppm)
②高津区の結果
1.橘公園/425ppm  2.久末東緑地/416ppm  3.春日台公園/416ppm  4.梶ヶ谷第3公園/415ppm  5.不動ヶ丘公園/412ppm  .6.久地の里公園/415ppm  7.溝の口北公/413ppm  8.東高津公園/408ppm  9.末長高之面公園/407ppm  10.薬医門公園/412ppm   (総平均値 414ppm)
なお測定機は、SB環境(株)の携帯用エア-チエッカ-を使用。
画像は気象庁の報道発表資料から
2021年10月26日
4.簡易測定機による、二酸化炭素濃度の実態調査
(2)川崎臨海部の調査
 
ア.調査日 
 ①水江・千鳥地区
  2021年12月6日(月)午後0時半
  から3時半の間 曇り
 ②水江・千鳥地区
  2021年12月7日(火)午前10時
  から12時の間 曇り
イ.結果 (PPM)
 ①水江・千鳥地区
 ①池上町461  ②水江町468  ③水江突端441  ④千鳥橋458  ⑤千鳥町464 ⑥ちどり公園452 ⑦市営埠頭442
 ②浮島地区
 ①浮島橋東448 ②ゼネラル石油前429 ③浮島中央443 ④浮島処理センタ-469 ⑤浮島10番地441
なお測定機は、SB環境(株)の携帯用エア-チエッカ-を使用。写真は水江地区。
      2021年12月16日
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