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【コラム】2026年11月 冒険の書 第4章探求しよう 第5章学びほぐそう

活動報告概要

2026年11月の竹内先生のコラム(お手紙)です。
竹内先生の自筆版はPDFファイルを参照下さい。

— 以下テキスト版 —
冒険の書 第4章探求しよう 第5章学びほぐそう

 第4章は先人たちの考えをテーマにして“好きなことだけして、なぜいけないのか”を考えていきます。そして第5章で“じゃあ、これからどうすれば”という問いをまとめています。 第5章を中心にまとめをしていきます。
 その第5章のはじめの表題は“親の言うことは聞くな”です。そして、学生への講義のまとめの言葉として次のように語っています。
 「最後に言いたいことがあるのですが、皆さん文字どおり、自分の人生を好きに生きるべきです。本当の意味で自由に、自分の好きなこと、自分のやりたいことだけをやって生きていくべきです。」と… そして「僕はスーッと大きく息を吸って気合いを込めてこう言います。「親の言うことは絶対に聞くな!!マジで!!」と学生に話しています。」「なぜか」君たちは、いつか親になったら、わかるけど、子どもの幸せを願わない親というのは絶対にいないんだ。親というのはね、究極的には、子どもが自分の人生をいきいきと生きて幸せでいてくれればそれがいちば幸せなんだよ。… 子どもの本当の気持ちと自分の希望がどうしても分からなければ、親は『あなたの人生はあなたのものだからと最後には必ず認めてくれるはずです』と… 『自分の人生は誰がなんと言おうと自分が決めるべきだ』ということ。自分の頭で考え抜いて、自分で決めていれば、『どんな困難があろうとも誰かのせいにすることなく、自分で乗り越えていくことができる』 そう言えるのは“アンラーニング”について学んだからです。アンラーニングとは自分が身につけた価値観や常識などをいったん捨て去り、あらためて、根本から問い直し、そのうえで新たに、新たな学びにとりくみ、すべてを組み替えるという『学びほぐし』の態度のことです。そして常に新しい目で発見、見直をしていくことです。だから誰かが言ったことをすべて信じるのではなく、自分の頭で考え、自分の心で感じ、自から行動して、体全体をつかって、判断することが大事なのだ…と。
 そして、「誰かに依存しなくても、きちんと一人で生きていけることを自立と呼び、自立は自由を楽しむ資格を持つ社会人の条件だと人々は考えている」と。しかし本当にそうなのでしょうか。そして熊谷晋一郎さんの「自立するとは、頼れる人を増やすことである」という言葉を紹介しています。「自立」って、誰にも頼らないで生きるってことではなく… 一人でなんでもできる人はと思ったら、それは何もできない人。一人ではなく、たくさんの人に力を貸してと言えるようになることです。だから人の力を貸してもらっていいのです。「依存先を増やしていく」ことこそが自立なのですと。
 「人々を「自立」の呪いから解放するには、実は子どものうちから自分の好きなことを追求できる環境に身を置き、まず、自分を満たすのがいちばんと確信しています。」という、オーウィンさんの言葉を紹介しています。
 そして、最後に“ライフロング・アンラーニング”という章でまとめています。
 …新しい価値づくりに励んだすべての人々を誰も悪者にせず、すべての技術の多様性を愛でること。そういう姿勢が「地球全体を良くしていく」という仕事 には必要じゃないかと僕は思うのです。その際には常識を捨て去り、根本から問い直しその上で新たな学びにとりくむ「アンラーニング」で、常識を捨て去り、根本から問い直し、その上で新たな学びにとりくむ「アンラーニング」が通常のラーニング以上に大事な学びの態度となるはずです。ラーニングとアンラーニングを繰り返しながら進める。この姿勢こそが「探究する」という言葉の本当の意味だと思うのです。… これまでの「教育機関」は「学ぶために通うところ」でしたが、僕は、それを真逆の意味に変えたいのです。正直なところ、ラーニングは一人でもどこでもできます。しかし、アンラーニングは自分だけでは、なかなかうまくいきません。アンラーニングしようとしている人と交る中で対話を通じて、初めてできるものです。ですから、わざわざ集まる意味はアンラーニングのため以外にはないと思うのです。…
 そして、まとめとして、…
 これまで学んだ価値観や行動様式、思い込みなどは捨て去り、そのうえで新たなものを再学習する姿勢、これを生涯続け、世界に新しい意味を見いだし成長し続けること。それこそが人間らしい生き方と考えている。
 そういうライフロング・アンランナーが集いとともに楽しみながら探究を続けるコミニュティーをつくり、アンラーニングに望ましい環境を整えていくこと。
 それこそが新しい学校だと僕は確信した。
 何事においても初心者であり、続けられるライフロング・アンランナーは、いつもワクワクしていられる最高の学習者だ。… とまとめています。
 この本を読みながら、今の学校はラーニングと成績とがドッキングして、そのラーニングが続いています。そうではなく、アンラーニングを繰り返して、自分のやりたいこと、好きなことに向かって、アンラーニングする子どもたちにと。それが冒険者なのだと思っています。常に新たな冒険の旅をする冒険者にと。ライフロング・アンラーニングの子どもでいてほしいと思いました。

“冒険の書” 著者 孫泰蔵(1600円)手に取って読んでみてください。

竹内春雄2026.9月

竹内先生のコラム 2026年11月.pdf