2月12日午後2時より、川崎市民活動センターに集合。みんなで読みたい本、葉室麟著「蜩の記」で活発な意見の交換があり、盛り上がりました。
本作はミステリー仕立ての歴史小説で、冒頭からの自然描写の見事さには全員同意。
主人公の秋谷は結局予定通り切腹するのか?秋谷は前藩主の側室お由の方との密通の疑いに対しなぜ申し開きをしないのか?秋谷は現藩主の生母で、前藩主の側室から正室になった故お美代の方の出自を暴露するか?個人の名誉と藩の存続(これは自家の存続につながる)の間でゆれるジレンマにおいて秋谷は武士道に則り後者を選択する。
全参加者が面白く読めたとの評価だった。ただし、最終盤の長久寺にての、松吟尼(=お由の方)と秋谷のやり取りは、そこに至るまでの格調から逸脱し、安っぽくて、三文小説的との指摘があり、これに賛同する声があった。