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【コラム】2026年7月 読書案内「冒険の書」AI時代のアンラーニング 著者孫泰蔵

活動報告概要

2026年7月の竹内先生のコラム(お手紙)です。
竹内先生の自筆版はPDFファイルを参照下さい。

— 以下テキスト版 —
読書案内「冒険の書」AI時代のアンラーニング 著者孫泰蔵
 題名を見ても何の本かイメージがつきません。AI時代・・・・と副題に書き添えてあるので、今のAIのことを書いた本かなと手に取ってみたのですが、読んで見るとそうではないのです。
 そのことを”はじめに”の文から紹介します。
 はじめに
 僕はこれまで起業家としてたくさん新しいことにチャレンジしてきました。そしてたくさんの新しいことにチャレンジしてきました。そして、たくさん失敗してきました。・・・・それでも新しいことを思いついてしまうと、どうしてもやらずにはいられない自分がいます。こりずに何度もも何度も失敗を繰り返しているうちにたまたま成功することがあり、それを人々「すごい才能だ」「とても優秀だ」と評価してくれます。それでよく「成功の秘訣は?」と聞かれるのですが「それは僕が教えてほしいです。」としか言えません。「成功するにはどういった能力が必要か」と聞かれても、どうにも答えられないのです。
 成功するに必要な「能力」ってなんなのだろう。? そもそも「能力」っていったいなんなんだ。
 学校教育についても同様です。僕は世界中の人工知能(AI)を開発している会社にたくさん関わっていますが、人工知能のパワー、その発達のスピードには目をみはるばかりです。その一方で、「このままだと、なんかマズインじゃないか?」と、不安も感じます。最先端の人工知能にふれればふれるほど、学校で行われている教育の内容がその意味をどんどん失いつつあると感じるがらです。(それは、私も同感です。)
 学びって本来はすごく楽しいことのはずなのに、どうして勉強はつまらないのだろ?人生は本来すごく、ワクワクするもののはずなのに、どうしていつも不安を感じながら生きていかなければならないのだろ?
 そんな疑問で頭がいっぱいとなりました。そこで、この疑問の答えを求めて行くあてもなく探究の旅に出ました。旅に出てみてわかったことは、僕の前にもたくさんの旅人たちが刺激に満ちた旅をしていたことです。時に彼らの旅を追体験してみたり、ちょっと寄り道してみたりして、僕自身その旅を大いに楽しみました。   
 この本に書かれているのは、その旅路の記録です。結論よりも、僕がどんな問いを立てたのか、どんな探究をしたのかというプロセスそのものを詳しく書くことを意識しました。・・・・(ということで筆者と一緒に探究の旅をするという形で、この本があります。これからしばらくはこの「冒険の書」のパート1、パート2・・・・と一緒に旅をしてみたいと思っています。よろしくお願いします。
 そして、その冒険の旅がはじまる前に「父からの手紙」が載っています。その手紙も 長文なので、ここでは、その抜粋を載せます。
 君へ
 この本は、タイトルにあるとおり、冒険者のための本だ。冒険とは「危険を承知で成功するかどうかわからないことをあえてやってみること」と辞書にあるけど父さんは、この本を君がそういう人生の冒険に実際に出た後に読んでほしくて書いた。だから最初にあえて言っておくけれども、もし君がまだ冒険に出ていないのなら、どうかこの本は読まないでほしいんだ。
 なぜなら、この本は、実際に冒険に出て本当に実感がわいた時にしか伝わらないことが書いてあるから。・・・・
 そもそもこの本を書こうと思ったのは、君が小学生の頃のある朝、ゲームに夢中になっていた君に遅刻すると面倒だと思った僕が「早く学校に行かなくては」とせかせたところ、君は「もっと遊びたいよ」と学校へ行くことを渋り、僕をじっと見つめ「なんで学校へ行かなくちゃいけないの?」・・・・大人たちは勉強しないで、あとあと苦労するのは本人であり、それを見すごすわけにはいかない。勉強をしなかったせいで人生の選択肢が狭まるようなことがあったら、みじめな気持ちになるだろう。だから、心を鬼にして学力をつけなくてはと。だから、勉強する意味を「試験に合格すること」にしか見いだせなかった。あれから30年近くがたったけど当時の自分をふり返るたびに「本当にあれでよかったのだろうか心にひっかかるものがある。「なにか、新しく知ることは本来すごく楽しくて、心ときめくことなんじゃないのかな」・・・・
 そもそも、なぜ子どもは、学校へ行かなければならないのだろう
 なぜ頑張って勉強をしなければいけないのだろう
 なぜ好きなことをしたまま大人になれないのか
 そんな疑問がたくさん浮かんできて、いてもたってもいられなくなった僕は自分なりの答えを求めて、探究の旅にでることにした。その旅を経て思うのはもし僕が今、君のように生徒だったら、学校には行かないだろうということ。そのかわり、自分が好きで、やりたいことを、とことんやるだろうね。・・・・
 という父から君への手紙で、この「冒険の書」が始まるのです。
 第1章から第5章までの「冒険の書」 次号は、パート2として第1章で書かれていることを読んでみなさんに伝えたいことを書きます。おたのしみに!!
2026年6月竹内春雄

竹内先生のコラム 2026年6月.pdf