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【コラム】2026年6月 親の会へのお誘い

活動報告概要

2026年6月の竹内先生のコラム(お手紙)です。
竹内先生の自筆版はPDFファイルを参照下さい。

— 以下テキスト版 —
親の会へのお誘い

 川崎の親の会を始じめた頃、どう会を進めていけばよいかと、その参考になればと千葉にある親の会を訪ねたことがありました。そして、後日、会のニュースを送ってくれました。そこで、毎年会費を払って、会報を送ってもらうことにしました。それは、今も続いています。その会報の最新の5月号に親の会で学んで、子どもと実践した報告の文が載っていました。その一部を紹介します。『時間はかかるけど、回復する。高校生の不登校』という題のある親の方の報告です。
 「娘が通っていた高校は進学校でした。毎日、山のような課題に追われる日々。ついていくのが、やっと。日々忙し過ぎる生活を送っていくうちに、段々元気がなくなり、学校も休みがちになって……2年の2学期には、ついに単位が切れて退学となりひきこもる毎日。このままひきこもってしまうのではと、不安で不安で仕方ありませんでした。……そして、親の会に参加し、心が救われたことを覚えていますと。……そして、その親の会で学んだアドバイスについて、いくつかのことを書いています。
◎本人の元気が回復するのを支える→時間がかかる。周りは覚悟を決める!!
◎気力・やる気がよみがえって来るのを待つ。
◎回復する。ただ、どれだけ時間がかかるかは分からない。
◎何もやらない。だらだらしているのは、気力が湧かないから、やれないのは当然
◎「こうしたら」「あしたら」とは言わない
◎本人がやっていることを認めてあげる
◎今、やっていること、出来たことを認めてあげる
……などなど

親の会でのアドバイスを夫とも共有し、娘と接するようにしましたと。
― 母親と父親と共有して、娘さんに接するということ。これは、私もすごく大事なことだと思っています。―
そして、少しずつですが自分の想いを話してくれたり、アクセサリーを作ったり仕始めたりと変化がでてきましたと書いています。
そして、不登校を振り返って、今思うこととして、
こんな風に書いていると、「不登校を経験したけど、その後は順調に回復して行ったんですね。」と思われそうですが、そんな事はありません。
「元気になって来たなあ」と、思っていたら、一日中暗い表情で過している日があったり、ある程度回復してきて「もう大丈夫だろう」と思っていたら……
腕にリストカットの傷あとがあったりと。
そんな風に「良くなったり悪くなったりと繰り返しながら良い状態が多くなっていた」という感じです。回復への道のりは、直線的ではありませんでした。山道をくねくねと登って行くように、少しずつ緩やかに、時には後戻りしながら回復していくという感じですと。……語っています。でも、「時間はかかるけど、回復する」と書いています。そして終りに「いつ回復するのだろう?と途方に暮れるかもしれま んが、時間はかかるけど必ず回復すると言葉を信じて、親の会とつながっていくことだと思うのです」と、まとめています。
 私も同じように思っています。川崎に不登校の親の会がなかった頃、ないなら親の会をつくろうとはじめて、今年で14年がたちました。今は各区に親の会があります。その各地にある親の会が連携して、教育委員とも連携した取り組みもできるようになってきました。
 今お子さんが不登校になり、悩んでいらっしゃるご家族の方は本当に 大変だと思います。いつ回復するのだろうと途方に暮れてしまうかもしれませんが、「時間はかかるかもしれませんが」必ず回復すると信じてくれる親御さんの気持ちは、きっと子どもが立ちあがる大きな力になるのです。
 子どもの不登校を前にして、どうしたらと1人で悩んでいても、先は見えてきません。そんなときは、川崎にはたくさんの親の会があります。是非近くの親の会を訪ねてみてください。一回ではなく、見通しがもてるまで、継続的に何回でも、そして親が大丈夫だと思えるようになれば、子どもは、自分で歩けるようになっています。
 不登校でどうしたらと1人で悩むのではなく、同じ不登校で悩んでいる親同志話し合ってみることをお進めします。親の会への参加をお待しています。

不登校を考える親の会 川崎の会 竹内春雄 2026年5月
(毎月、中原市民館宮奥のかわさき市民活動センター会議室で)

竹内先生のコラム 2026年6月.pdf