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「はたらく」ってなんだろう ~新制度「就労選択支援」とは?~ 行政関係者との研修会

活動報告概要

 11月5日(水)、川崎市総合福祉センター会議室に於いて、行政関係者との研修会を行いました。川崎市健康福祉局障害保健福祉部 障害社会参加・就労支援課の祢宜正太郎氏、そして社会福祉法人青い鳥川崎南部就労支援センターの西村和恭氏のお二人をお招きして障害者の就労についてお話していただきました。 
 当日は、親の会の会員、一般の方を含めて60名の方に参加していただきました。

 まずは、祢宜氏より「障害者雇用制度・就労支援」について説明していただきました。川崎市の障害者雇用・就労支援としては、就労体験事業(就労を目指す方などがイベントの設営サポートや清掃等)、ステップアップ事業(市庁舎を使って職場体験実習を行う)、短時間雇用プロジェクト(週10時間未満の働き方)等が実施されているそうですが、令和7年10月より就労選択支援事業という取り組みがまず市内の5施設で始まったそうです。この事業により本人との協同を通じて本人の意志決定を支援する『アセスメントシート』が作成され活用されるとのことです。この新たな取り組みにより、就労先・働き方についてより良い選択ができるよう手厚い支援が行われるとのことです。

 次に、西村氏からは、まず、就労支援センターの役割について、障害者が一人ひとりにあった企業で働くことが出来るよう仕事探しの支援や働きつづける為の定着支援などのサポートを行っている事業所と説明がありました。
 そして、最近の障害者の働き方も多様化してきていて、従来の特例子会社や一般企業の中で働くという形態に加えてリモートワークや外部委託型の派遣型やサテライト型で働くという形態もあるそうです。また、働いていく為には基本的な生活のリズムを整え、挨拶、返事、報告、連絡、相談、など他者を尊重し、社会人として責任ある行動が必要とのお話もありました。

 企業は、あくまでも利益を追求するところであるので当然のことなのですが、障害を抱えての就労、特に知的障害の方の就労の難しさを強く感じています。そのハードルを乗り越えるのは、最後に西村さんがお話しされていた、本人の働きたいという前向きな気持ちと職場での関わってくださる支援員や社員の方々の理解、本人を取り巻く方々のサポート(支援センター、学校、施設の担当職員の方々そしてご家族)なのでしょう。

 この度始まった就労選択支援の取り組みと就労援助センターそして支援学校や就労移行支援事業所等の連携で、就職を希望される方の実習やサポートがより充実したものになることを切に願います。